タバコがお口に与える影響はヤニくらいだと思っている人が多いですが、実はそのほかにも、お口の見た目を悪くしたり、お口の健康を害してしまうことをご存知ですか?
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ところで、長期間喫煙している人は、吸わない人に比べて、顔つきに色々な変化が現れます。つまり、顔が急速に老化します。このように、喫煙することで現れる特有な顔つきは「スモーカーズフェイス」と呼ばれています。
スモーカーズフェイスの特徴として、「深いシワ」「白髪」「顔色のくすみ」「唇の乾燥」「歯や歯茎の変色」などが知られています。
シワに関して言うと、特に45歳〜49歳の時点において、顔に現れるシワの程度が大きく異なることが研究の結果わかっています。
タバコを吸い始めるきっかけは何気ないことが多いですが、長年やめられずに続けていくことで、着実に顔の見た目に変化が現れてくるのです。
タバコを吸って最初に通過するところは口の中です。タバコの影響は、最初の関門である口の中に一番大きな影響を与えることがわかっています。
タバコには4000種類もの化学物質、200種類の有害物質、70種類の発がん物質が含まれていることがわかっています。喫煙が習慣化していると、このような物質が毎日口の中に触れるのですから、少なからずお口へ影響が行くのは当然のことと言えるかもしれません。
喫煙は歯周病の危険度を一気に高めます。歯周病は、悪化すると歯を失ってしまう恐ろしい病気です。
喫煙することで、血流が悪くなって歯茎の細菌に対する抵抗力が落ちてしまいます。またタバコから出てくる一酸化炭素で歯茎が酸素不足の状態になります。そうすると、歯周病細菌が活発に活動するようになり、歯周病がどんどん進行していくことになります。
タバコはお口の唾液の分泌を抑えるため、歯に歯垢がたまりやすくなります。さらに、歯にこびりついたベタベタしたタバコのヤニには、歯垢や歯石がくっつきやすくなり、歯周病が悪化しやすい環境になります。
また、喫煙していると、歯茎の出血や腫れ、というような歯周病特有の症状が現れにくくなり、歯周病に気づくのが遅れてしまいます。さらには、傷の治りも悪くなるので、治療をしても治療の効果が現れにくくなります。
歯の表面にヤニがついてきます。歯にべったりとくっつきますので、歯ブラシでは落としにくく、茶色っぽい着色がついて見た目が悪くなります。
喫煙により歯茎の血流が悪くなりますので、歯茎がどす黒くなります。また、歯周病が悪化しやすくなるので、その影響によっても歯茎の色が悪くなります。また、喫煙するとビタミンCが破壊されてしまいますが、それによりメラニン細胞が増えてしまい、徐々に歯茎や唇が黒ずんでしまいます。
喫煙者は、口腔ガンのリスクが非喫煙者に比べて3倍高いことがわかっています。咽頭がんの場合だと、なんと32.5倍も高くなるという調査結果が出ています。
喫煙者はタバコ特有の臭いに加え、歯周病の悪臭が加わるようになり、歯磨きをしても消せないような強い口臭を発してしまい、周囲の人とのコミュニケーションに問題が出てしまうこともあります。
タバコを吸っていると、口の中の傷の治りが悪くなります。
例えば抜歯をした後の治りが悪くなります。歯を抜いた部分の骨がむき出しになって強い痛みを伴う、「ドライソケット」と呼ばれる状態になり、つらい思いをするリスクが高くなります。
歯周病の治療をしても効果が出にくくなります。また、インプラント治療においても、喫煙者の場合は大変条件が悪くなります。インプラント周囲の組織に歯周病菌の感染を起こしやすくなるため、早期にダメになってしまいやすいのです。それゆえタバコを吸われる方は、できれば禁煙してからインプラント治療を受けるのが望ましいと言えます。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。