顎関節症(がくかんせつしょう)というのは、顎の痛みや口の開け閉め時の雑音、口の開きにくさを主徴とする症候群のことです。顎関節症は成人の方が症状を訴えることが多いことから、大人がかかるものと思われていることがありますが、お子さんにも発症することがあります。
顎関節症の患者さんは小学生では少なく、中学生以降、年齢が上がるにつれて増えていきます。特に中学生以降の女子において、顎がカクカク、コキコキ鳴る、といった症状で発症することが多いようです。
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子供の顎関節症の症状で最もよく見られるのは、口の開閉時にカクカク、コキコキといった音が出るものです。この症状は、軽快したり悪化したりを繰り返す傾向があり、自然に治ってしまうこともありますが、中には重症化していくこともあります。そのため、症状を自覚したら一度早めに歯科を受診しておくことが大事です。
悪化する場合、顎に痛みが出たり、お口が開きづらくなったりすることがありますので、そうならないように定期的な経過観察をしていき、悪化しないような生活上でのアドバイスや、適切な治療を受ける必要があります。
子供の顎関節症の原因としては、生え変わりに伴う歯並びや噛み合わせの変化によるもの、頬杖やうつ伏せ寝、猫背などの姿勢、食いしばりといった癖によるもの、ストレスによるもの、といったものが考えられます。
大人の場合の顎関節症は症状を和らげることはできても、完治させるという点では難しいケースが多いですが、子供の場合は、大人とは違って歯並びも噛み合わせも、顎の関節も発展途上にあるため、適切な対処をすることで完治させることが可能です。
顎関節症は、普段何気なく行っている癖など、生活習慣による影響が大きいと言われています。そのため、頬杖やうつ伏せ寝、猫背、指しゃぶり、唇や爪をかむ癖、食いしばりといったものがある場合、そのような癖を取り除いていくことがまずは基本となります。
また、大人と同様に、ストレスが関係している可能性もあるため、ストレスを取り除いてあげることも大切です。
そのほかには、顎の関節を守るために、マウスピース(スプリント)を就寝時などに装着する方法、痛みがひどいようであれば薬物療法を行います。
歯並びが関係しているようであれば、矯正治療によって改善することもあります。
顎関節症が疑われる場合、まずは歯科を受診しましょう。まれに手術などの特殊な治療が必要となるようなケースなどに関しては、大学病院などの口腔外科に紹介されることもあります。
お子さんの顎関節症は早めの対応で本格的な顎関節症にならずに済むことが多いですので、心当たりのある方は一度当院までご相談ください。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。