本当は思いっきり笑って写真を撮りたいのに、口元が気になっていつも同じ表情になってしまう、常に人の目線が口元にいっていないか気になってしまう、など歯並びが原因でストレスやコンプレックスに感じたことはありませんか?日本人の約8割が歯列や咬み合わせになんらかの異常があり、歯列矯正が必要だと言われています。ですが、歯並びが悪いからといって生活に大きな支障がでるかといえば、そうでないと考える人が大半ではないでしょうか。しかし、歯並びは私たち人類にとってとてとても重要であり、綺麗な歯並びは財産とまで考えられています。そこで今回は歯並びについて、詳しくご紹介していきましょう。
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皆さんは、欧米では歯並びが社会人としてのエチケットとされていることはご存知でしょうか。外見が重要視される世界的に有名なハリウッドスターやスーパーモデルはもちろんのこと、一般人にいたっても歯並びが悪い人はあまり見受けられず、歯並びが悪い人は「金銭的に恵まれていない家庭」「教養がない家庭」とみだされてしまいます。
また、八重歯は日本人にとってはチャームポイントととらえる傾向も見受けられますが、欧米では八重歯は「バンパイヤ・ティース」(吸血鬼の歯)とやゆされ忌み嫌われているのが現状であり、数多くの子ども達が幼少の頃よりあたりまえのように歯列矯正をおこなっています。
では、なぜそれほどまでに欧米では歯科矯正があたりまえのようにおこなわれているのでしょうか。欧米では「教育するお金があるならばまずは歯列矯正をする」「歯列矯正するかわりに、勉強は塾に入らず自力で頑張りなさい」と、塾に入りたがる子どもの願いを差し押さえてまでも「歯列矯正」を優先させます。
その理由の1つ目は歯列が乱れていると歯磨きが容易におこなうことが難しく、磨き残しが多くなる傾向から“不潔“ととらえられ、就職活動にまでも影響を及ぼしかねないからだと考えられています。
2つ目は医療費です。日本では健康保険に加入していれば自己負担額は数割で虫歯治療や歯周病治療をおこなうことができますが、欧米ではすべてが自己負担となり、高額な治療費を費やさないためにも、歯列矯正や予防歯科を徹底させ、未然に防いでいると考えられています。
欧米人の骨格はもともと歯並びが綺麗に並べられるような縦長のアーチをしており、日本人ほど歯並びが悪くなる傾向はもともとありません。それに比べ日本人の骨格は小さく欧米人に比べるとアーチの湾曲も浅いために、生えるべき場所に生えづらくなり八重歯や受け口と呼ばれる反対咬合などの歯列の乱れが日本人には、多くみられます。
近年においては、日本人の食生活が欧米化し、柔らかい食べ物をばかりを食べるようになり、顎が小さくなっている傾向から、生えるべき場所に生えるスペースを確保できず、ひと昔まえよりも、歯列不正の人が増えたとも考えられています。
歯並びの種類によって毎日の口腔ケア方法から、治療内容や治療期間も変動していき、自身がどのタイプの歯列不正であるかを理解することが大切です。
歯が生えるべき場所にスペースを確保することができずに、綺麗な歯並びではなくデコボコとしている、歯が重なり合って生えてしまう状態のことをさします。前述でもご紹介した八重歯も叢生に区別されます。歯ブラシの毛先が隅々まで行き届かず、磨き残しが多くなる傾向にあります。
【原因】遺伝・顎大きさ・乳歯期の虫歯や抜糸で永久歯が生えるスペースを確保できない
上顎の前歯が突き出している、または下顎が後退している状況をさします。過度の前突している場合は口をしっかりと閉じることが困難になり、口の中が乾燥しがちになることから、虫歯にもなりやすいといわれています。
【原因】遺伝・指しゃぶり・唇や爪、物質を必要以上に噛む癖・口呼吸
下顎が突き出している状態をさします。通常は上顎が下顎より2~3mm前に出ており下顎も適切な成長を遂げますが、下顎が前に突き出している場合は、下顎の成長をコントロールする上顎が後退しているために、成長期に過度に下顎が突き出してしまう可能性があり、早めの治療が求められています。
【原因】遺伝・指しゃぶり・唇や爪、物質を必要以上に噛む癖
奥歯の歯をしっかりと咬んでいる状態であっても、前歯は咬み合うことができず、前歯の上下の歯に空間ができている状態をさします。
【原因】遺伝・指しゃぶり・唇や爪、物質を必要以上に噛む癖
上下のどちらかの顎が左右にずれている咬み合わせの状態をさします。顔のゆがみの原因にもなりかねず、はやめの治療が求められます。
【原因】遺伝・指しゃぶり・唇や爪、物質を必要以上に噛む癖
歯と歯の間に隙間がある状態のことをさします。
【原因】遺伝・舌の癖
咬み合わせが深く、下の歯が見えないほどに噛みこんでしまっている状態をさします。
【原因】遺伝・唇を咬んだりすったりする癖・奥歯がない場合
歯並びの種類や治療する年齢などによって治療内容は異なっていきますが、顎顔面矯正では、急速拡大装置(拡大装置)や、リンガルアーチ、ツインへリックス、TPA(トランスパラタルアーチ)、FKOなどの矯正装置を使用して、治療をおこないます。
以上、歯並びについてご紹介してきました。歯が綺麗に並んで生えていない場合、歯ブラシの毛先が十分に行き届かず清掃不要となり、虫歯や歯周病に罹患するリスクも高まり、生涯に渡り自身の歯で美味しく食事をすることも出来かねてしまいます。そうならないためにも、幼少期からの口腔ケアや歯列矯正が重要であり、歯列にコンプレックスを感じている、食べ物が噛みづらいなど、歯列で不安や不快に感じていることがあれば、1度歯科医院に相談しましょう。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。