食べ物や飲み物は毎日お口に入るものなので、どのようなものを食べたり飲んだりするか、というのは結構お口の健康状態にも影響してきます。今回はどんな食生活をしていると歯を悪くしやすいのかについてご紹介します。
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間食をする人は、糖分の摂取量が多くなりがちです。間食をしているつもりはなくても、糖分の入っている飲料をちょくちょく飲む場合も同様です。糖分の摂取量が多かったり摂取タイミングが多くなったりすると、歯の周囲にプラークを溜めやすくなり、その結果、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまいます。
すっぱいものは体に良いイメージがありますが、あまりとりすぎてしまうと酸によって歯が溶かされやすくなります。例えば、酸性飲料、酢の物、柑橘類、ドレッシング、ワインなどをよく口にする人は知らず知らずの間に歯が徐々に溶けてしまっていることがあります。
このように、歯が酸によって溶かされてしまう状態を歯牙酸蝕症と言いますが、これによって歯の表面がでこぼこになったり、歯が黄ばんで見えるようになったり、知覚過敏を起こしたり、歯が小さくなったりなど様々な影響を及ぼしてきます。
歯応えの良いものを食べることが好き、例えば、飴や氷などの硬いものをガリガリ噛む、晩酌でスルメなどの硬いものを噛む、ということを頻繁にやっていると、歯にダメージがかかりすぎて、歯が割れてしまうことがあります。歯は、割れてしまうと激痛を生じ、歯の神経を取らなければならなくなったり、抜歯を余儀なくされたりすることもあります。
歯応えのあるものを食べるのは大事なことですが、あまり歯に過剰な力をかけすぎることは控えましょう。
最近の食事はとても軟らかいものが多く、加工食品も軒並み軟らかいものばかりになっています。軟らかいものは食べやすくて良いのですが、そのようなものばかり食べて歯応えのあるものを口にしないでいると、噛む機能があまり働かなくなり、お口周囲の筋肉が衰えたり、唾液が十分に分泌されなくなったりします。そうすると、顔がたるんでしまう、将来的に嚥下障害を起こしやすくなる、虫歯や歯周病にかかりやすくなる、といったことが起こる可能性があります。
タバコは食べるものではありませんが、口の中に入るという意味でこちらに付け加えると、喫煙の習慣により歯茎の血液の巡りが悪化し、歯周病にかかりやすく、また悪化しやすくなります。また、組織の修復機能が落ちるので、歯周病の治療をしても治りにくく、治療効果が出にくくなります。
このように、食習慣に気をつけるか、そうでないかによりお口の中の環境は大きく変わってきます。歯を健康に保つためには、毎日の歯磨きを欠かさない、定期的にクリーニングを受ける、ということが大事なのは言うまでもありませんが、それだけでは歯の健康は守りきれません。できるだけ歯を長く健康に保つためにも、ぜひ、毎日の食生活にも注意を払ってみましょう。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。