冷たいもので歯がしみる・・そんな症状で悩んでいる人は少なくありません。虫歯じゃないのに歯がしみるものを知覚過敏症といいますが、日本人の4人に1人がこの辛い症状に悩まされていると言われています。
目次
知覚過敏の症状は
・冷たい食べ物、飲み物でしみる
・うがいの水がしみる
・冷たい風がしみる
・温かいものがしみる
・味の濃いものがしみる
・歯磨きの時にしみる
大体がこのようなものです。ですが、ほとんどの場合は冷たいものでしみるという症状です。
知覚過敏は主に歯の内部にある象牙質が露出することで起こります。象牙質の外側にあるエナメル質は、刺激が加わっても痛みを感じることはありませんが、象牙質が何らかの原因で露出してしまうと、刺激を過敏に感じてしまいます。
歯周病は知覚過敏を引き起こす大きな原因となっています。歯周病が進行するにつれ、歯茎が下がり、もともと歯茎の下に隠れていた歯根が露出してきます。歯根には歯冠(歯の頭の部分)とは違って表にエナメル質がありませんので、刺激を過敏に感じ取ってしまうのです。
歯茎は歯周病にかかっていなくても、だんだんと加齢によって下がる傾向があります。そこで歯根が露出してしまうと、知覚過敏を起こすことがあります。
日常的にゴシゴシ力を入れて磨いたり、硬い歯ブラシを使って磨いていたりしていると、歯茎がダメージを受けて、下がってしまいます。また、歯をゴシゴシ磨いていると、歯に傷がつき、それが蓄積することで歯がすり減り、余計にしみるようになります。
歯ぎしりや食いしばりをしていると、強い力で上下の歯の擦り合わせ続けることにより、歯の噛む面がかなりすり減り、象牙質が露出してくることがあります。また、歯に強い力がかかり続けると、歯の根元に力が集中し、その部分がくさび状に欠ける状態である「くさび状欠損」を起こし、そこからしみるようになることもあります。
酸っぱいものには酸が多く含まれています。酸は歯を溶かしますので、摂り過ぎてしまうと、強い酸によって歯が溶け、象牙質が露出します。これを歯牙酸蝕症と言います。虫歯は虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされる病気ですが、虫歯の場合は局所に限られるのに対し、歯牙酸蝕症の場合は、歯が全体的に溶かされてしまいます。
虫歯を機械で象牙質まで削った後は、歯の神経が過敏になります。その後その部分を金属などで覆ったとしても、神経の状態が元に戻るまではしばらくしみる症状が続きます。
歯を白くするホワイトニングの薬剤による刺激で、ホワイトニング中、もしくはホワイトニング後に知覚過敏を起こすことがあります。
歯を強くぶつけたりなど、強い刺激が加わると、一時的に神経が過敏になり、知覚過敏症状を起こすことがあります。
歯茎が下がり、歯根が露出してしみている場合には、歯科で知覚過敏症状を抑える薬を塗布し続けることで症状が改善する場合があります。
歯の根元がくさび状にかけてしまっている場合には、歯科用プラスチックであるコンポジットレジンを詰めることで速やかに知覚過敏症状が改善することが多いです。
知覚過敏を起こしている歯にレーザーを照射することで症状が改善することがあります。
知覚過敏用の歯磨き粉には、刺激を伝わりにくくする成分が含まれているため、継続使用することで効果が見られる場合が多くあります。
歯ぎしりが酷い人の場合は、就寝中に歯にダメージを与えないよう、歯ぎしり用のマウスピースを装着することをおすすめします。マウスピースは歯科で保険が適用されます。
歯がしみる場合、知覚過敏ではなく虫歯が原因のこともあります。もし歯がしみる場合には自己判断せず、まずは歯科で確認してもらいましょう。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。