インプラントは、自分の歯に似た感覚で噛むことができ、自然に近い見た目であるというようなメリットがあることから、とても人気が出てきている治療法です。ただし保険がきかず、治療費が高額であることから「どのくらい持つのだろうか」ということを気にする方も多いことと思います。
今回はインプラントの寿命はだいたいどのくらいなのか、また、なるべく長持ちさせるためにはどのようなことに注意をすればよいか、などについてご紹介します。
目次
インプラントの寿命というのは、インプラントがお口の中にとどまっている期間を言います。つまり、インプラントが抜け落ちるまで、もしくは撤去されるまでの期間を言います。
厚生労働省によって行われた調査によると、インプラントが10年〜15年後にお口の中にとどまっている確率は上の顎の場合で90%程度、下の顎で94%程度となっています。下顎の骨は上顎の骨に比べてしっかりしているのでインプラントも骨にとどまりやすいのです。
インプラントは日進月歩で研究が進んでおり、どんどん改良されてきています。それゆえ、それに伴いインプラントの成功率も寿命も改善されてきていると考えられ、最近のインプラントに関しては、20年後に上顎の場合93%、下顎で95%くらいが残っているだろうと予測されています。
インプラントを長持ちさせられるかどうか、というのは、様々な条件で変わってきます。インプラントを長持ちさせるためには次のようなことを注意してみるとよいでしょう。
当然ですが、インプラントを行う歯科医院選びはとても大事です。現在はインプラントを行う歯科医院が増えてきていますが、「近くだから」というような理由だけで歯科医院を選ぶのはおすすめしません。
まずは、ホームページで
・歯科医師のインプラント経験、症例数が豊富
・インプラントの設備が整っている
・衛生管理がきちんと行われている
・アフターサービスがしっかりしている
というようなことを確認して選ぶとよいですが、それに加え、カウンセリング時に説明をきちんとしてくれるか、しっかりと話を聞いてくれるか、質問にきちんと答えてくれるか、というようなこともチェックし、納得がいかないならば治療を受けない、ということも大事です。
インプラント手術を受けてから間もない時期は、手術後の注意事項をしっかりと守りましょう。その時期の過ごし方でインプラントの成功率も大きく変わってくるからです。具体的には、手術部位にはなるべく触れない、飲酒や喫煙は避ける、処方された薬はきちんと飲む、などに注意しましょう。
インプラント周囲の感染を防ぐために、お口の中を清潔に保つことは必要不可欠です。インプラントの周囲に歯垢(細菌の塊)を溜めないよう、丁寧に歯磨きを行いましょう。
インプラントをしたらそれで全て終わり、ではありません。むしろ、インプラントは治療が終わった後の対応によって寿命が左右されてくると言ってよいでしょう。車などでも同じようなことが言えますが、インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメインテナンスが非常に重要です。
歯科医院でメインテナンスを受けることで、自分では気づかない異変を見つけることができ、早めの対処によって問題を解決し、健康な状態に戻すことが可能になります。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。