歯周病は口臭が起こるいちばんの原因となっているものです。口臭の原因にはいろいろありますが、特に歯周病によって起こる口臭が強烈な匂いを放つことは良く知られています。歯周病の口臭はなぜひどくなりやすいのか、また対策などについてご紹介していきます。
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口臭のほとんどは歯周病が原因になっていると言われます。歯周病の口臭は独特な匂いがしますが、この原因となっているのは、歯周ポケット(歯茎の溝)の中に繁殖している歯周病原菌が発生するガスです。このガスは、「硫化水素」や「メチルメルカプタン」といったものが主成分となっています。
硫化水素は「おならや大便の匂い」、メチルメルカプタンは「魚が腐った匂い」というようによく表現されます。つまり歯周病で発生する匂いは、これらの匂いが混ざった匂い、ということになりますので、その程度の強さが計り知れると思います。
歯周病の口臭に限らず、口臭というものは自分自身ではあまりわかりません。それはなぜなのでしょうか?
それは、自分では匂いに慣れてしまっているということが理由として挙げられます。匂いというものは常に感じていると、徐々にその匂いを感じなくなっていきます。歯周病の場合も常に匂っていると、どんなに臭くてもいちいち感じることがなくなってしまうのです。
もしも、何年も歯医者に行っていない人や、歯石がたくさんたまっている人がいたら、歯周病の口臭が出ている可能性がありますので、できれば早めに受診することをおすすめします。
歯周病でもしっかりと対策をすれば口臭を防ぐことは可能です。ぜひ下のことを参考にしてみてください。
歯周病にかかっている場合、特に進行していればいるほど、歯磨きだけで歯周病の口臭を改善することは不可能です。例え歯磨きで臭いを消そうとしても、その時は少しマシにはなるかもしれませんが、また匂うようになってきます。
歯周病で口臭が出ている場合には、その原因を取り除く必要があります。そのためには歯科医院で歯石や歯垢を徹底的に取り除き、歯周病菌を減らしていくしかありません。
歯磨きは1日に2回、できれば3回行いましょう。眠っている間は歯周病のリスクが高まりますので、特に夜寝る前の歯磨きには必ず行うようにし、その際は時間をかけて隅々まで丁寧に行ってください。歯ブラシに関しては、音波歯ブラシや超音波歯ブラシといった、歯周ポケットの内部まである程度振動で洗浄できるタイプを使うのもおすすめです。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間をきれいにすることはできず、磨き残し部分から臭いが発生する原因になります。歯間の汚れを取り除くためには、歯間ブラシやデンタルフロスを使用する必要があります。夜寝る前には必ず行うようにしましょう。
歯磨きは、機械的に汚れを取り除くことに意味があるので、基本的に歯磨き粉を使わなくても大丈夫ですが、殺菌作用に優れた薬効成分入りの歯磨き剤を使うと、より口臭予防効果が期待できます。継続して使用していくことで、歯周病細菌の繁殖を抑える効果も期待できますので、使ってみるのも良いかもしれません。また、殺菌成分の入った洗口液でぶくぶくうがいをするのも良いでしょう。
歯周病治療を一旦終えてもまたいずれ歯垢や歯石が溜まり、歯周病が再発する恐れがあるので、良い状態を保つためには定期的なクリーニングを受けることが不可欠です。定期的にクリーニングをすることで歯周病菌のコントロールができ、口臭も抑えられますので、ぜひメインテナンスも怠らないようにしてください。
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