タバコは、気管支炎や肺がんなどの原因になることがよく知られていますが、お口の中にも歯周病や口腔がんと言った病気を引き起こしやすくなります。また、タバコにより、本人だけでなく、周囲の人にも副流煙が及ぶことにより健康被害を起こすことがあることは知られています。そして、親がタバコを吸っていると、その周囲にいる子供のお口の状態に様々な影響が及ぶこともあるので注意が必要です。
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タバコを吸うときに、真っ先に通過するお口の中というのは、タバコに含まれる化学物質や発癌物質の影響を受けやすいと言われています。実際に、タバコによってお口の中に次のような影響が出ることがわかっています。
タバコを1日に10本吸っている人は歯周病のリスクが5倍以上にもなることがわかっています。実際に、多くの人がタバコで歯周病を悪化させ、歯を失っています。
タバコを吸っていると、ヤニが歯にこびりつき、見た目が悪くなったり、ヤニにプラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。
歯周病によって起こる口臭に加えて、タバコそのものの臭いが混ざって、口臭がきつくなります。
タバコを吸い続けていると、歯茎や唇までもが黒っぽく変色していきます。
タバコには多くの発がん物質が含まれるため、お口の中にもがんを作ってしまう可能性があります。
親が日常的に喫煙していて、近くにいる子供が副流煙を吸ってしまうことにより、子供のお口の中に次のような影響が出るとされています。
家族にタバコを吸う人がいると、子供が虫歯にかかりやすくなることが最近の研究で明らかになっています。これは京都大学の研究によるもので、2015年にイギリスの医学誌BMJに発表されたものです。
この研究の結論としては、家族に喫煙者がいる場合、そうでない場合に比べて虫歯になる危険性が1.46倍に高まり、喫煙者の近くにいて多くの副流煙を浴びる環境にいる場合だとそのリスクが2.14倍にもなるということがわかりました。
また、アメリカの研究によると、タバコの副流煙によって唾液の成分、状態が変化して虫歯菌が繁殖しやすくなると発表されています。
喫煙者の歯茎が黒くなるだけでなく、副流煙を吸う人の歯茎も黒くなることがわかっています。副流煙を日常的に頻繁に吸い込むことにより、タバコの煙に含まれる成分がメラニン色素を増やしたり、血管を収縮させることにより、周囲にいる人まで、歯茎が黒っぽくなる可能性があり、コンプレックスの原因となってしまうこともあります。
以上のように、喫煙はご本人だけでなく、お子さんなど周囲の人にも悪い影響を与えてしまうことがあります。ぜひ、周囲の人の健康のことを考えてできるだけ他人の近くで吸わない、もしくはご自分の健康のためにも、できれば禁煙をすることをおすすめします。
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