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ゴシゴシ磨いたほうがよく汚れが落ちると思ってついつい力が入りがちですが、やり過ぎると歯も歯茎もダメージを受けてしまいます。そうすると次のようなことが起こります。
◆知覚過敏
歯を強く磨き過ぎると歯がすり減り、内部の象牙質が露出して、冷たいものなどにしみる「知覚過敏」を」起こしやすくなります。
◆歯茎が下がって歯が長く見える
過剰なブラッシングで歯茎に傷がつくと、歯茎が下がってしまい、歯が長く見えるようになります。
◆歯根にむし歯ができやすくなる
歯の表層のエナメル質は虫歯に対する抵抗性があるのですが、内部の弱い象牙質が露出すると、虫歯にかかりやすくなります。
硬めの歯ブラシは磨く効率は良いのですが、あまり硬いものを使うと、歯が削れやすく、歯茎にもダメージが加わりやすいので、1の場合と同様のことが起こりやすくなります。
歯ブラシは使ううちに毛先が広がりますが、毛先があまりに広がってしまった歯ブラシでは、汚れをきちんと落とせなくなります。そのような歯ブラシを使い続けると、磨いているのに汚れが落ちずに虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯ブラシを背の方から見て、毛先がはみ出していたら交換するようにしましょう。
歯ブラシのサイズには色々あります。一見、大きな毛先の方が効率よく磨けそうに思えますが、口の中では小回りがきかず、細かい部分に毛先が当たらないので、結果的に磨き残しが多く出てしまいます。
お口の健康に気を使い、1日に5回、6回、もしくはそれ以上磨いているという方が時々いますが、あまりに磨き過ぎるのも歯や歯茎を傷めてしまいますし、さらには唾液の良い効果も発揮されづらくなり、逆効果です。
食後というのは、摂取した糖質により口の中が酸性に傾き、歯が溶かされ始めますが、唾液によって徐々に中和されていき、歯が再石灰化され、虫歯にならないような機構が働いています。すぐに歯磨きをしてしまうと、口の中が酸性のまま磨くと、歯が削れやすくなるとも言われているため、食後の歯磨きは30分以上待ってからやるのが無難です。
歯磨きで歯や歯茎がダメになってしまっては、元も子もありません。ですが、残念ながら、正しい磨き方ができている人というのはそれほどいないのが現状です。歯磨きで歯をダメにしないためには、大まかには上記のことに気をつけて磨いていただくと良いかと思います。
ですが、現実的には歯磨きの仕方や自分に合った歯ブラシというのは、人それぞれ異なる部分もありますので、一度歯科でじっくりとブラッシング指導を受けて、ご自分にあった歯磨き方法のアドバイスを受けられることをおすすめします。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。