顎関節症とは、顎の関節、もしくは顎の筋肉に痛みや運動障害(口を開けにくい、など)、雑音といった症状を起こす状態のことを言います。顎関節症は多くの人が経験するもので、50%の人が人生の中で一度は顎関節になると言われています。
多くの場合、中学生くらいの頃に「コキッ、コキッ」というような、あごの雑音を感じるという症状で始まり、悪化すると、だんだんと口が開きにくい、顎が痛い、というような生活に支障を感じるような症状になっていきます。
顎関節症の原因としては、これまでにも噛み合わせ、歯ぎしり、ストレスといったものが考えられてきましたが、ほとんどの場合、原因はこのうちの一つだけが原因となっているのではなく、この中の原因が複雑に絡み合って起こるといわれています。
そのため、治療を行う場合には、原因となっているものを探し出して取り除く、もしくは、そこから起こりうる悪影響が極力出ないようにする必要があります。
顎関節症になったとしても、自然に症状が改善していくケースも多くみられます。実際に、ほとんどの方は、一度顎の調子が悪いと感じても、その後は自然に治ってしまう、ということも多いようです。ただし、中には、放っておくと悪化し、より厄介な症状へと変化してしまうこともあるので、そのような悪化の兆候が見られる場合には注意が必要です。
治療をする場合、痛み止めなどの内服薬による治療や、お口が開きづらい場合には、お口を開く範囲を広げるための訓練を行う理学療法が中心となります。痛みの症状がどうやっても取れない場合には、外科治療を検討することもあります。
ただし、日常生活上のさまざまな因子が症状の出現に関係するため、患者さん自身によるストレスへの対処、もしくは、ストレスが主な原因で起こる歯ぎしりなどへの対策といったセルフマネジメントも、欠かせません。
研究によると、顎関節症による痛みの症状がない方は、ほとんどの場合、そのまま様子をみていても問題ない、という結果が出ています。そして、もし仮に痛みの症状が出たとしても、半数以上の方は1年以内に症状は軽くなっていきます。つまり、顎関節症を発症したとしても、多くの場合は楽観視していても良い、ということです。
ただし、顎関節症の症状が出て、1〜2週間ほどたっても改善の兆しが見られず、悪化する傾向があるようであれば、早めに歯科を受診することをおすすめします。
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