コラム

2023.07.11

歯の根元に段差が?くさび状欠損とは

歯の根元にくぼみや段差があるという方はいらっしゃいませんか?もしかするとそれはくさび状欠損かもしれません。
これは、歯がくさび形に欠けてしまうことから、このような名前がついているのですが、この状態は誰にでも起こるわけではありません。
くさび状欠損が起こるには何らかの原因があり、その原因をきちんと把握し、それに対して正しく対処しないと、悪化して色々なトラブルを起こすことがあります。

今回はくさび状欠損について詳しく解説していきます。

くさび状欠損ってどんなもの?

くさび状欠損ってどんなもの?くさび状欠損は、歯の根元(歯と歯茎の境目部分)がくさびのような形で欠けたような状態になっているものをいいます。くさび状に欠けてしまっている部分は、その分だけ神経に近くなりますので、高頻度で冷たいものに対して知覚過敏を起こします。また、歯ブラシがその部分に当たると痛みを感じることも少なくありません。
くさび状欠損そのものは虫歯ではありませんが、そのまま放置しておくとその部分に汚れがたまってしまい、そこから二次的に虫歯を作ってしまうことがあるので、注意が必要です。

くさび状欠損を起こす原因

くさび状欠損の主な原因として、現在では主に次の2つの原因が考えられています。

1.ブラッシングで歯が削れている

歯を磨く時にゴシゴシ力を入れていたり、硬い歯ブラシを使っている場合、歯茎を傷めますので、歯茎が下がりやすくなります。そして歯茎が下がるのに伴い、歯茎の中に隠れていた歯根が露出し始めます。すると、歯の質が弱い歯根の表面は簡単に削れてしまい、それが積み重なるとえぐれたように削れてくることがあります。

2.歯ぎしりによるもの

日常的に歯ぎしりをしている場合、強い歯ぎしりの力が歯の根元に集中することにより、その部分が欠けてしまうことがわかっています。

くさび状欠損の予防、もしくは悪化させないためには

歯磨きは優しく行いましょう

くさび状欠損の予防、もしくは悪化させないためには歯磨きをする時には、一生懸命やろうとするほど力が入りがちです。ですが、歯磨きは力を入れて行う必要はありません。歯磨きで落とせないような汚れや歯石といったものは、歯科医院で歯を傷つけず、効果的に落としてもらうようにしましょう。

また、硬い歯ブラシの方がよく磨けると思われがちですが、こちらもおすすめできません。歯ブラシは「ふつう」か「やわらかめ」を選ぶようにし、あくまでも軽いタッチで磨くようにしましょう。軽いタッチというのは、具体的には歯ブラシを当てた時に歯ブラシの毛先がぐにゃっとしならない程度の力です。

歯磨き粉のつけ方にも注意が必要です。というのも、多くの歯磨き粉には研磨剤というものが含まれており、たくさんつけすぎると歯を削ってしまいます。そのため、もし使う場合にはごく少量使うか、研磨剤不使用のものを選ぶことをおすすめします。

歯ぎしりから歯を守りましょう

歯ぎしりは、眠っている間に起こります。そのため、やめようと思ってもやめられるものではありません。ただ、歯ぎしりを放置しておくと、くさび状欠損だけでなく、歯が割れてしまったり、歯周病を悪化させる原因にもなりかねません。
そのため、歯ぎしりの強い力から歯を守るマウスピースを歯科医院で作ってもらうことをおすすめします。こちらは保険で作れますので、歯ぎしりが酷い方はぜひ当院にご相談ください。

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