親知らずは、一番最後に生えてくる奥歯で、正常な数の場合、前から8番目に生えてきます。
生え始めるのは大体思春期以降で、30代で生えてくることもあります。ただし、現代人ではもともと親知らずを持っていない人もいますし、骨に埋まったまま生えてこない人もいますし、必ずしも全ての人に生えてくるわけではありません。
親知らずは、抜かなければならないものというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。ですが、これはケースバイケースであり、問題を引き起こす原因にならなければ必ずしも抜く必要はありません。
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親知らずを抜歯することがなぜ多いのかというと、それはトラブルを起こす原因になることが多いためです。親知らずが原因で起こるトラブルとして具体的に次のようなものが挙げられます。
親知らず周囲は歯ブラシが届きにくいため、不潔になりがちです。そのため、親知らずが虫歯になるだけでなく、隣の歯にも虫歯を作ってしまうことがあります。
親知らず周囲の清掃不足で不潔になりやすいことと、それに加えて親知らずが完全に生えきらない状態で止まっている場合、歯茎の溝の部分にも細菌が繁殖して歯周病を起こしやすくなります。
親知らずが斜め、もしくは横向きに埋まっている場合、親知らずが生えてくる際に手間の歯を押して前歯の歯並びが重なってしまうことがあります。
親知らずの噛み合わせによっては顎関節症の原因になることもあります。
親知らず周囲が不潔になりやすいことに加え、歯周病や虫歯の影響も重なり、口臭が強くなることがあります。
親知らずの位置によっては、お口の粘膜や歯茎を傷つけて口内炎を引きおこすことがあります。
上記のように、親知らずはトラブルを起こすことが少なくありません。しかし、きちんと生えてトラブルを起こす可能性が低ければ大切に残して機能させることも可能です。
親知らずがきちんと生えそうかどうか、というのは、歯科医院でレントゲンを撮れば判断することが可能です。そのため、まずは歯科で親知らずの埋まり方や状態を確認してもらい、抜いた方が良いか、抜かずに様子を見ることも可能なのか、専門家の判断を仰いでおくことをおすすめします。
もし、トラブルを起こす可能性が低い場合には、ブラッシングを念入りに行い、虫歯や歯周病にならないようにしましょう。きちんと生える見込みが薄く、トラブルが予期される場合には、トラブルが起こってからでは抜歯に痛みを伴いやすかったりなど、抜歯時の条件が悪くなりますので、トラブルを起こす前にできるだけ早めに抜歯をしておくことをおすすめします。
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