顎関節症治療

顎関節症とは?
顎が痛い・口が開かない症状は注意!

顎関節症とは、口を開こうとすると顎が痛い、大きく開けない、開閉時に異音がするといった症状を伴う病気です。歯ぎしり・食いしばり、噛み合わせの乱れ、ストレス、不良姿勢など、さまざまな要因が重なって発症するものと考えられています。

症状

顎関節症の症状

  • 口を開こうとすると顎が痛い
  • 口を大きく開けない
  • 口の開閉時にカクカク、コキコキといった異音がする
  • 口を閉じられない
  • 噛み合わせが合わなくなった
  • 歯ぎしり、食いしばりがある
  • 頭痛、肩こり、首の痛み、めまいなどの不定愁訴

放置は危険!?放っておくとどうなる?

放置は危険!?放っておくとどうなる?顎関節症は、ほとんど気にならない軽度のものから、食事・発音に支障が出るといった重度のものまで、さまざま存在します。
放置していると、症状が悪化したり、噛み合わせが変化したりすることもあります。すると、日常生活への影響はさらに大きくなります。
自然に治ることもありますが、症状が続く場合には、お早めに当院にご相談ください。

顎関節症の治療方法…どうすれば治る?

歯科医院で行う顎関節症の治療として代表的なのが、マウスピースを使ったスプリント療法です。
ストレス、不良姿勢や要因となっていると思われる場合には、その改善のための指導も行います。
手術や矯正治療が必要になるケースはごく稀であり、保存的な治療によってほとんどは改善します。

治療方法

スプリント療法は、特に歯ぎしり・食いしばりがある方に有効です。

スプリント療法(マウスピース)

就寝中にマウスピースを装着すると、マウスピースの厚み分、噛み合わせが高くなります。これにより、顎に力が入りにくくなり、筋肉がリラックスするため、顎関節症の改善が期待できます。また、歯のすり減りも予防できます。
日中の食いしばりがある場合には、マウスピースを日中に装着していただくこともできます。

症状の緩和方法

湿布

顎が急に痛み出した場合には冷湿布が有効です。湿布がない場合には、氷嚢や保冷剤をタオルで包んだものでも構いません。冷やしながら、顎の筋肉の伸びを意識して、ゆっくりと口を開閉します。ただし、長時間の冷却は控え、痛みが和らいだらそこでやめるようにしてください。
慢性的な痛みが続く(顎を動かしたときだけいつも痛い)場合には、温湿布が有効です。温湿布がない場合には、ホットタオルで顎を温めます。痛みが和らげば、そこでやめます。
なおホットタオルは、濡らして絞ったタオルを電子レンジで約1分あたためると簡単に作れます。

マッサージ

2本の指を顎(エラ部分)の筋肉に当て、痛まない程度に優しく圧迫しながら円を描きます。血流の改善と筋肉のリラックスによって、症状が緩和されます。
温湿布と組み合わせたり、入浴時に行うと、より高い効果が期待できます。

顎関節症の人がやってはいけない・やるべきことは?

やってはいけないこと

  • 無理に口を開ける・閉じるということは控えましょう。
    また急に口を開けるということも同様に控えましょう。
  • 長時間の会話、ガムを噛むこと、硬い物を食べることは、いずれも顎に負担をかけるため、避けてください。
  • あくびのときも、できるだけ口を開かないようにしてください。
  • 食いしばる動作は意識的に控えます。何かに集中しているときは、特に注意してください。
  • 頬杖は、片方の顎に偏った力をかけるため、控えてください。
  • 爪噛みの癖がある方は、意識して控えましょう。
  • スキューバダイビング、管楽器の演奏などは控えましょう。

やるべきこと

  • 全身的な運動は、積極的に行ってください。血流が改善し、筋肉の緊張がほぐれます。
    ただし、食いしばる動作を伴わないような、負荷の軽いものにしてください。
  • うつぶせ寝、横向き寝は顎に負担をかけるため、仰向けで寝るようにしてください。
  • 食事の際は、左右両顎をバランス良く使うようにしてください。
  • 緊張状態が長く続くと、全身の筋肉の緊張を招くため、お仕事などでもリラックスタイムを挟むようにしてください。

顎関節症は何科を受診する?

顎関節症は何科を受診する?顎の痛みを耳の痛みとして感じ、耳鼻科を受診するという方もいらっしゃいますが、顎関節症の診療は、歯科・口腔外科で行われるのが基本です。
ストレスや心の問題が大きな原因となっている場合には、心療内科や精神神経科との連携が必要になることもあります。

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