冷たいものがしみる、というのはよくある症状ですが、中には熱いものがしみるという場合があります。今回は、熱いものがしみる状態の時にはどのようなことが起こっているのか、また治療法についてご紹介します。
目次
歯がしみる場合の多くは、冷たいものがしみる、というケースです。これは虫歯の場合もあれば、知覚過敏で起こることもあります。冷たいものでしみる場合は、一般的に、歯髄がまだ健康な場合です。もし熱いものがしみるようになってきたら、それは歯髄が炎症を起こしているというサインであり、注意が必要です。
具体的には次のような場合に熱いものがしみるようになります。
神経(歯髄)の炎症がひどくなり、細菌感染が起こると、熱いものでしみるようになります。特に化膿した状態になると、温まることで血管が拡張し、内部の圧力が高まって症状が強く出る傾向があります。歯髄炎の場合は、最初は冷たいものにしみていたものがだんだんと温かいものでしみるようになるというパターンが多くあります。
<治療法>
治療法としては、神経をとる抜髄治療が必要になります。
神経が死んでしまい、内部に最近感染が起こると、根の先端に膿を溜める「根尖性歯周炎」の状態になります。この場合でも、温かいものの刺激で内部の圧が高まると強い痛みを起こすことがあります。
<治療法>
汚染された神経を取り除き、内部を消毒して膿が出るまで消毒を繰り返す治療が必要になります。
神経の治療をした後に、神経が取りきれずに残ってしまうことがあります。特に歯根の形が複雑であったり、彎曲していたりするような場合には、器具が歯根の先端まで入り切らず、神経が残ってしまうことがあります。また、特に、上の第一大臼歯(前から6番目の歯)では、歯根が4本ある場合があり、4番目の歯根が発見されずに神経を取り残されてしまうケースがあります。
このような場合に、残っている神経が炎症を起こし、熱いものでしみてしまうことがあります。このような状態は神経を取ってから何十年か経った後でも起こることがあります。
<治療法>
根管治療をやり直し、取り残した神経をしっかりと取り除けば、症状は改善していきます。しかし、最初に取りきれなかった神経はなかなか取り除くことが困難な場合も多く、治療がスムーズにいかないことも少なくありません。
熱いものでしみると、お茶や味噌汁などを摂るのも難しくなり、生活に支障が出てしまいます。
当院では、CTやマイクロスコープなどの高度な機械で、歯根の状態を詳しく把握し、より精密に根管治療を行うことが可能ですので、熱いものでしみる症状のある方は是非一度ご相談ください。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。