健康に気を使っている方は、健康のために体にいいものを積極的に取り入れていることでしょう。
でも、そのような体にとっては良いものが歯にとっては害になってしまうことがあります。健康に良いと思われていることを長年続けた結果、数十年経つと歯がボロボロになってしまった・・ということも実は珍しくありません。
歯と体は密接に関連しているので、歯がダメになってしまっては元も子もありません。今回はどのような健康法が歯にダメージとなりうるのか、ご紹介していきます。
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酢は体にとって良いことは広く知られています。飲む酢というものもありますが、毎日継続して飲んでいくことで、だんだんと歯が酢に含まれる酸で溶かされてしまう危険性があります。
また、酢を含む食べ物、酸っぱいものも同様に、食べる頻度が多いと歯を溶かしてしまう危険性があります。
健康のために100%果汁を毎朝飲んでいる人もいるかもしれません。100%果汁はビタミンも含まれていて自然のものに近いので、健康にとって良い面もあります。
ですが、特に柑橘系のジュースに関しては特に酸が強いため、毎日飲んでいると歯が酸で溶けてしまう可能性があります。柑橘類の果物に関しても、食べ過ぎると歯を溶かしてしまうので要注意です。
健康のために生野菜を多く食べる人も多いです。生野菜にかけるドレッシングには酢が多く含まれているので、頻繁に使っていると歯を溶かす恐れがあります。
砂糖を含まない炭酸飲料は歯に影響ないと思われがちですが、こちらも注意が必要です。炭酸飲料は酸性飲料ですので、飲み続けているうちに歯が徐々に溶かされる可能性があります。
夏の暑い日には、水よりもスポーツドリンクの方が効率的、ということで積極的にスポーツドリンクを飲んでいる人もいると思います。でも、スポーツドリンクには糖分や酸が多く含まれていますので、歯にとってはあまり良いとは言えません。
ガムを噛むと口臭対策になりますし、唾液がよく出て、お口の細菌を洗い流してくれます。
でも、ガムを噛むのもほどほどにしないと、歯に過度のダメージを与えたり、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。
ジョギングなどのスポーツ時には水分補給が欠かせません。その際スポーツドリンクを飲む方も多いと思います。
先ほども触れたように、スポーツドリンクには多くの糖分や酸が含まれています。マラソンなど長距離を走る場合、お口の中が乾いた状態のところにスポーツドリンクが入ってきて、糖分や酸が長時間お口に停滞することにより、虫歯のリスクが大きく高まることがわかっています。
赤ワインは体に良いと言われているポリフェノールを多く含みます。グラス一杯のワインは健康のために良い、と皆さんも耳にしたことがあるかもしれません。
ですが、ワインも酸を多く含む飲み物であることには注意が必要です。毎日ワインを飲診続けていると、歯がだんだんと溶けていく危険性があります。くれぐれも頻繁に飲み過ぎないよう注意したいものです。
一般的に体に良いと言われていることでも、やりすぎると歯だけでなく、結局体にとって悪影響を及ぼすことにつながっていきます。そのため、上に挙げたような健康法を妄信的に続けていくことには注意が必要です。
特に現代は酸っぱいもので溢れかえっており、酸っぱいもので歯が溶けてしまう「酸蝕症」になっている人を多く見かけます。特に健康に気をつけている人は、上記のことを複数で行なっていることが多く、より悪化する傾向があります。
酸蝕症の怖いところは、虫歯が部分的に歯を溶かしてしまうのに対し、酸蝕症は歯を全体的に溶かしてしまうところです。歯が全体的に溶けてしまうと、歯が黄ばんで見えるようになったり、歯の表面も削れたようにガタガタになってしまったり、見た目にも決していいとは言えません。
体に良いと言われているものでも、ほどほどに、やり過ぎないことが肝心です。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。