セラミックを長持ちさせるために知っておきたいこと
セラミックは、自然な美しさが長持ちする、体に無害、虫歯や歯周病のリスクを高めない、など多くのメリットがありますが、保険適用外なので治療費はある程度高くなってしまいます。セラミックの耐用年数は、保険治療のものが数年単位であるのに対し、10〜15年程度と言われてはいますが、早期に壊れてしまうケースというのもあります。
今回は、セラミックをできるだけ長持ちさせるためのコツをご紹介します。
目次
セラミックの注意点

セラミックがお口に入っている場合、次のことに注意しましょう。
◆セラミックは硬いが、割れやすい
最近のセラミックは強度も随分改善されてきていますが、陶材であるため、強い力がかかると割れてしまうことがあります。特に、夜間に歯ぎしりをする人や、日中に食いしばる癖のある人、好んで硬いものを食べる人は、セラミックが欠けやすい傾向があるため、注意が必要です。
◆セラミックでも虫歯や歯周病になることはある
セラミックは、他の材料のものと比較して、歯との適合状態に優れ、歯垢も寄せ付けにくいことから、虫歯や歯周病のリスクを高めない、というのはあります。しかし、それに甘んじて歯磨きのケアを怠っていると、やはり虫歯や歯周病にかかるリスクはありますので、油断は禁物です。
セラミックを長持ちさせるためのコツ
■セラミックに力をかけすぎない
セラミックの中でも、金属を使わず、全てがセラミックでできているオールセラミックの場合、力がかかると割れやすい傾向があります。そのため、歯ぎしりや食いしばりをする人は、割れにくいジルコニアセラミックの素材にする、もしくは就寝時に歯ぎしりの力から歯を守るマウスピースを装着するといったことがお勧めです。
氷や飴など、硬いものを噛むのが好きな人は、セラミックの部分でそのような硬いものを噛まないようにしましょう。もちろん、セラミックだけなく、天然歯にとっても、そのような硬いものを頻繁に噛むのは良くないので、できればそのような行為は控えることをお勧めします。
■ケアは丁寧に行うる
セラミックは虫歯や歯周病になりにくいから、と油断せず、毎日の歯のケアは、ご自分の歯と同様、念入りに行うようにしましょう。また、セラミックと歯との境目は、かなり精密にフィットしていても、やはりミクロの段差というものはありますので、歯科医院での定期的なクリーニングを受けることも欠かさないようにしましょう。