皆さんはデンタルフロス、もしくは糸ようじ、使ってますか?もし使っていない方は、普段の歯ブラシによる歯磨きに加えて、デンタルフロスを使うだけで、歯磨きの効率がかなりアップし、お口の健康状態も改善します。今回はデンタルフロスの大切さについてご紹介します。
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歯ブラシは、歯の表面を全体的に磨くにはとても良いのですが、実はそれだけでは全体の60%程度しか汚れ(プラーク)が取り切れていないと言うことがわかっています。もし毎日このようなことが続けば、取り残したプラークがいずれ、虫歯や歯周病を起こす原因となってしまいます。実際、歯と歯の間というのは虫歯や歯周病が多発する場所であり、ここがみがけていないとあまり意味がないとも言えるのです。
歯間部のプラーク除去率については、次のような研究結果が発表されています。
【1975年、日本歯周病誌による研究】
歯ブラシのみの場合58%
歯ブラシとデンタルフロスを併用した場合86%
【2005年、日歯保存誌による研究】
歯ブラシのみでは61%
歯ブラシとデンタルフロスを併用すると79%
つまり、デンタルフロスを毎日の歯磨きに併用することで、8〜9割近くまでプラークの除去効果を高めることができる、ということです。毎日デンタルフロスを使うか、使わないかによって、今後10年後、20年後、となった時に虫歯や歯周病にかかるか、最終的には歯がどのくらい残るのか、ということを左右することにもなります。
予防歯科の意識が浸透している欧米諸国においては、例えば、アメリカでは60.1%、スウェーデンでは51.2%の人がデンタルフロスを使用しているという研究報告があります。一方で、日本に関しては19.4%と、まだまだ少数派です。
このような口腔ケアへの姿勢は残存歯数にも反映されており、アメリカやスウェーデンでは、日本とは違い、80歳をすぎても多くの人が自分の歯を多く保っている傾向が見られます。
デンタルフロスには、歯と歯の間の汚れを落とすだけでなく、次のような効果もあります。
歯磨きをしているのに、口臭があるという場合、歯と歯の間の細菌が原因になっていることがあります。実際にデンタルフロスをした後に匂いを嗅いで、匂いが強ければその可能性があります。毎日デンタルフロスを通すことで、かなりお口もスッキリすることが実感できるでしょう。
デンタルフロスを通すといつも同じところで引っかかる、毛羽立つ、切れる、ということがある場合、虫歯が原因のことがあります。
詰め物や被せ物が入っているところで引っかかる場合、段差ができている可能性があります。
歯磨きは1日に2〜3回行うことが推奨されていますが、デンタルフロスはその度にやる必要はありません。もしやるとするならば、1日に1回、特に夜寝る前に行うのがおすすめです。夜におすすめする理由は、寝ている間には唾液の分泌が低下し、細菌が繁殖しやすくなるためです。
もしデンタルフロスの使い方がよくわからない、という方は、ぜひ一度歯科医院でブラッシング指導を一度受けてみられることをおすすめします。
こういった歯に関するお悩みや治療に関して、堺市北野田駅前のおだデンタルクリニックにお任せください。インプラントや歯周病、歯の予防、お子様の歯の治療や矯正など様々な治療を承っております。歯に関する些細なお悩みでも医師や衛生師にお伝え下さい。