歯の神経を取ったことのある人は経験があるかもしれませんが、神経を取った歯というのは、どす黒い色になっていきます。また、外傷などの原因により、いつの間にか歯の神経が死んでしまった場合も同様のことが起こります。そしてその色は、最初の頃には目立たなくても、年数が経つにつれだんだんと濃くなり、目立つようになっていきます。
神経がない歯はなぜ色が悪くなってしまうのか、またその対処法についてご紹介します。
目次
神経を取った歯、神経が死んでしまった歯がなぜどす黒くなってしまうのか、それには次のような理由があります。
虫歯が神経に達したりすることが原因で歯の神経が炎症を起こし、内部で出血すると、その血液に含まれる鉄分が歯の象牙質の細かい管に入り込んで黒く見える原因となります。
神経がなんらかの原因で死んでしまった場合、神経や血管などの組織が縮んでミイラ化し、内部が空洞化すると、黒く見えてしまう原因になります。
神経を取ったり、神経が死んだりすると、神経と一緒に存在している血管も機能しなくなります。そうすると、歯に栄養が行かなくなるので、象牙質の中のコラーゲンが劣化して、色が悪くなります。
神経の治療をした歯、神経が死んだ歯を白くする方法としては次のような方法があります。
歯があまり欠けておらず、しっかりと残っている場合には、歯をなるべく削らずに歯そのものを白くする方法がおすすめです。ただし、通常歯を白くする方法として行われるホワイトニングは、歯の外側からの着色や変色にしか効果がないため、神経がだめになって変色した場合には、内部から白くする方法で行う必要があります。
<ウォーキングブリーチ>
歯の内部に漂泊作用のある薬剤を入れて仮の蓋をし、1週間ごとくらいのペースでご来院いただいて、薬剤を交換し、徐々に白くしていく方法です。繰り返していくうちに、だんだんと内部から白さが蘇っていきます。
歯の欠損量が多い場合、詰め物などの範囲が大きい場合には、セラミックを使った方法がおすすめです。
<ラミネートベニア>
歯の表面をほんの少しだけ削り、薄い板状のセラミックを歯の表面に貼り付け、変色した部分をカバーします。この方法は、歯をあまり削らずに済みます。歯が比較的良い状態で残っている場合に適用できます。
<セラミッククラウン>
ラミネートベニアで対応できない場合には、歯を全体的に削ってセラミックのクラウンをかぶせる方法が適しています。
神経がない歯は、歯に栄養がいかなくなるので、脆くなる傾向がありますが、歯の質がしっかりと残っている場合には、必ずしもたくさん削って被せることをしなくても、元々の歯を生かして、白くする方法でも大丈夫なケースも多くあります。
ですが、歯が薄くなっているケースにおいては、歯が割れてしまうリスクを考え、セラミックでカバーしてあげた方が安心です。どのような方法が合っているかは、個々の状態によっても変わりますので、担当医とよく話し合って決めていきましょう。
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