コラム

2023.07.11

歯茎の色はピンクにできる!?歯茎をピンクにする方法

歯茎の色に悩んでいる人は多いものです。歯茎は生まれた時は皆ピンク色をしていますが、様々な理由で色が変わってきます。歯茎の色が人によって違うのはなぜなのか、また、歯茎をピンクにする方法についてご紹介していきます。

歯茎の色はなぜ人によって違う?

歯茎の色はなぜ人によって違う?歯茎の色が人によって違うのは主に次のようなことが原因になっています。

メラニン色素

肌の色はメラニン色素の量によって決まっています。人によって肌の色が違うのは、人それぞれメラニン色素を持つ量が違うからです。歯茎も元々メラニン色素が多いか少ないかである程度歯茎の色が違ってきます。

喫煙

タバコを吸うと一般的に歯茎の色はどす黒くなってきます。その理由として、タバコから排出される一酸化炭素の影響で歯茎の組織が酸欠状態になってしまうこと、ニコチンの影響で毛細血管が収縮し、血流が悪くなってしまうことがまず挙げられます。

そして、その他にもタバコを吸うことで体内のビタミンCが破壊され、メラニン色素の生成を抑える働きが弱くなってしまうためにメラニン色素が沈着してしまう、ということが挙げられます。これらの影響により、タバコを吸う人は歯茎だけでなく、唇までどす黒くなってきます。

歯周病

歯の周囲にプラーク(歯垢)がつくと、歯茎が炎症を起こします。炎症を起こした歯茎は赤くなります。歯周病が歯茎の炎症だけにとどまっている「歯肉炎」の状態であれば、赤くなりますが、歯肉炎が進行して、歯を支える骨まで破壊されてしまう「歯周病」になり、それが重度になるにつれ、歯茎がうっ血した状態となり、赤紫色に変色してきます。

また、口で呼吸をしている「口呼吸」の場合、口の中が乾燥しやすく、唾液によって口の中の炎症が洗い流されないため、細菌が繁殖して常に歯茎に炎症を起こした状態になりがちです。そのため口呼吸の人も歯茎が赤くなっていることが多いです。

歯科金属

銀歯や差し歯(特に保険のもの)が入っていると、金属イオンが唾液に溶け出し、歯茎が黒く変色してしまうことがあります。これをメタルタトゥーと呼びます。また、金属アレルギーの一つの反応として、歯茎にメラニン色素が増えてしまい、黒っぽくなってしまうことがあります。

健康な歯茎とはこんな状態

健康的な歯茎は、それだけで若々しい、清潔なイメージを与えてくれます。ところで健康な歯茎とはどのような状態なのでしょうか。特徴を見てみましょう。

・薄いピンク色をしている
・歯と歯の間の歯茎はシャープな三角形をしている
・歯茎は引き締まり、ぶよぶよしていない
・歯磨きをしても出血しない
・よく見ると、歯茎の表面にプツプツと、オレンジの皮に見られるような小さな窪みが見られる(スティップリング)

歯茎をピンクにする方法

自分でできる方法

歯茎をピンクにする方法歯茎が炎症を起こして赤くなっている歯周病が原因の場合、自分でできる歯茎の色の改善方法としては次のような方法があります。

■歯磨きをしっかりと行う
歯周病で歯茎が炎症を起こしている場合、歯の周囲のプラークを落とさないことには歯茎の炎症は引きません。歯磨きを行う際は、歯と歯茎の境目にしっかりと歯ブラシの先が当たっていることを確認しながら歯ブラシを軽いタッチで小刻みに動かして磨いてみましょう。それで炎症が落ち着くこともあります。もしも歯石が付いている場合や、それで炎症が引かない場合には歯医者で歯石をとるなどしてもらう必要があります。

■歯茎のマッサージをしてみる
歯と歯茎の境目を歯ブラシで磨く際に、歯ブラシでのマッサージ効果も期待できますが、指で歯茎を直接マッサージするのも血行を促進し、効果が期待できます。

■タバコを控える
タバコを吸っている限り、歯茎の色は改善しません。本当に気になる場合には禁煙することをおすすめします。

■口呼吸を治す
口呼吸になってしまっている原因は色々ありますが、癖で口呼吸になっている場合も少なくありません。意識して鼻呼吸にすることで、歯茎の炎症が落ち着くこともあります。鼻炎などがある場合には治療を受けましょう。

歯科医院で改善する方法

自分で努力しても歯茎の色が改善しない場合、歯科医院に相談してみましょう。歯医者で行う方法としては次のようなものがあります。

■歯石除去・クリーニング
歯周病が原因の場合には、歯ブラシでは落としきれないプラークや歯石を歯科医院で除去してもらうと、歯茎の炎症が取れ、ピンク色に戻すことが可能です。

■歯科用金属の除去
銀歯などの歯科用金属が歯茎を黒変させていて、それが気になる場合、歯科用金属は取り外し、セラミックなどの材料に変えることで、さらなる着色を防ぐことができます。

■ガムピーリング
歯茎の上に薬剤を塗って、着色した部分の粘膜を剥がす方法です。痛みはほとんどなく、時間も10分くらいで終わらせることができます。施術後1〜2週間できれいなピンク色の歯茎にすることが可能です。

■歯科用レーザー
歯科用レーザーで、歯茎のメラニン色素を取り除く方法です。少しチクチクしますが、だいたい30分もあれば終わります。場合によっては施術を繰り返し行うこともあります。

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