コラム

2023.07.11

口臭の原因にも!?舌苔の状態と対処法

歯磨きを毎日きちんとやっている、でも口臭が気になる、という方は歯以外の原因を疑ってみたほうが良い場合があります。実際に、口臭の原因は歯からくることがほとんどではありますが、必ずしもそれだけが原因ではないからです。

歯以外に口臭を起こす原因となるものは色々とありますが、その中でも多いものとして「舌苔(ぜったい)」があります。舌苔は舌の表面に苔のようにくっついている付着物で、皆さんもおそらく耳にしたことがあるかもしれません。

ひょっとして舌苔が口臭の原因の原因になっているという話もよく知っていて、歯磨きの際に舌苔も擦り落としているという方もいるかもしれませんが、それが逆効果になる場合もあるので注意が必要です。

今回は舌苔の状態と正しい対処法についてご紹介します。

舌苔についてもっと詳しく

舌苔舌苔は、口腔内の細菌や食べかす、舌の剥がれた細胞などから作られています。舌苔というと悪いイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実は病的な状態と健康な状態というのがあります。

舌苔が口臭の原因となっている場合、舌苔の状態は病的な状態となっていることがほとんどであり、通常は健全な状態の舌苔は口臭の原因にならないと言われています。舌苔は舌を保護する役目もあるため、健全な状態の舌苔は落とすべきではありません。

正常な舌苔と病的な舌苔の見分け方

正常な舌苔

健康な場合、舌の表面には舌苔が付いているのが普通です。正常な舌苔の状態というのは、舌全体的にうっすらと白く付いている状態です。このような状態の舌苔というのは細菌バランスが良い状態に保たれており、舌を保護してくれていますので、取り除くことはおすすめしません。取り除くことで口臭が出ることもあるので、気をつけましょう。

病的な舌苔

病的な舌苔とは、正常な舌苔とは違う場合です。例えば、「舌苔が分厚くこびりついている」「色が黄色い、茶色い、黒い」「全く付いていない」「まだらに付いている」というような場合です。

■舌苔が分厚く付いている状態や黄色っぽい、茶色っぽい場合
唾液不足や胃腸の不調、タバコによるヤニなどが原因として考えらえます。

■黒い舌苔の場合
細菌の影響が疑われます。例えば抗生剤を長期服用したことによって、細菌叢が変わってしまった、というのも原因になることがあります。

■舌苔がまだらな模様のようになっている
「地図上舌」と呼ばれていますが、これは栄養バランスが悪い時や胃腸が弱っている時に現れる傾向があるとされています。

逆に舌苔が全く付いていない状態というのもあります。そのような場合、鉄分の不足が原因していると言われています。

舌苔の対処法

舌苔がベッタリと分厚く付いている場合、黄色や茶色の舌苔が付いている場合には、硫黄のような強い口臭を発しやすくなります。そのため、このような舌苔がついていたら、舌みがき専用のブラシ、もしくはやわらかい歯ブラシでそっと撫でるように取り除くと良いでしょう。この時、あまりにゴシゴシやってしまったり、取りすぎてしまわないようにしましょう。

黒い舌苔の場合には、抗生剤を中止することで落ち着いてくることがほとんどです。

舌苔を見ることで、ある程度健康状態がわかると言われています。病的な舌苔が付いている場合は、免疫力が低下していたり、疲れが溜まっていたり、生活習慣に問題があったりすることが多いものです。

そのため、舌苔を健康のバロメーターの一つとして舌チェックをするのも良いでしょう。舌苔を悪者と決めつけず、健康な舌苔の状態を目指して、食生活や生活習慣を見直して健康な生活を送ることを心がけていきましょう。

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