コラム

2023.07.14

なぜ歯磨きをしていても虫歯ができてしまう?

ちゃんと歯磨きしているのに、虫歯がどんどんできてしまう、という人は決して珍しくありません。今回は歯磨きをしていても虫歯ができてしまう理由とその対策法についてご紹介していきます。

虫歯は歯磨きだけでは予防できない

虫歯

虫歯は実は歯磨きをしっかりしているだけでは予防できません。その一方で、歯磨きをあまりしないのに虫歯にならない人もいます。この理由として、歯の生まれ持った強さ、というのも関係していなくはありませんが、実は生活習慣が大きく関わっている場合が多いと言えます。

虫歯は生活習慣病の側面も強く、虫歯を本当に予防したければ、歯磨きだけでなく、普段の生活習慣を見直してみる必要があります。

 

 

こんな人は虫歯リスクが高い!

虫歯になりやすい食生活をしている人

■間食が多い
甘い食べ物や飲み物はもちろんのこと、甘くなくてもパンやおせんべい、スナック菓子なども糖を含みますので、そのようなものを口にしているほど虫歯のリスクは上がります。つまり間食をする習慣のある人はお口の中が酸性に傾きやすくなり、虫歯になりやすくなります。

■加工食品を食べることが多い
最近は軟らかい加工食品があふれていますが、そのような食品は歯にくっつきやすく、停滞しやすいため、虫歯ができやすくなります。

■夜遅い時間に食べる
食事の時間が夜遅いと、酸性に傾いた口の中が唾液で中和されないまま眠りについてしまうことになります。そうすると、唾液が極端に減る就寝中に虫歯になるリスクが高くなります。

■夜にお酒を飲む習慣がある
夜にお酒を飲む習慣があると、おつまみとして食べ物を口にすることが多い上、アルコールの利尿作用により、口の中が乾燥します。すると、就寝中に口の中で細菌が大量に増殖し、虫歯リスクが高まります。

■酸性食品をよく食べる
酸っぱいものは健康には良いとされますが、歯にとっては実はよくありません。これは虫歯菌によって歯が溶かされる虫歯とは厳密には異なるもので、「酸蝕症」と呼ばれていますが、頻繁に酸っぱいものを口にすることで引き起こされ、歯が全体的に溶かされてしまいます。

唾液の量が少ない人

唾液の量も人それぞれであり、何らかの原因で唾液が少なくなることがあります。唾液というのは口の中の自浄作用、唾液の成分による歯の再石灰化(歯の修復作用)というような大事な働きを持っているため、少なくなると虫歯のリスクが大きく高まります。

■口呼吸をしている
口で呼吸をしている場合、口の中の水分が蒸発して、唾液の持つ虫歯予防効果がうまく発揮されなくなります。

■ストレスを多く抱えている
ストレスにより唾液の分泌が衰え、お口の中の環境が悪くなることがあります。

■服用薬の副作用
多くの薬には口が乾燥する副作用があります。口の中が乾いてしまうと、お口の中の細菌が増え、虫歯リスクが高まります。

歯の汚れが実は取りきれていない人

歯磨きを頑張っているつもりでも、汚れが取りきれていない場合というのは実はよくあります。次のようなケースでは、歯磨きをしていても汚れの取り残しが多くなります。

■歯並びが悪い
歯並びが悪いと、歯ブラシが隅々まで届きにくく、磨き残しが多くなります。

■詰め物・被せ物が多い
詰め物や被せ物が多いと、歯と人工物の間の段差に汚れがたまりやすくなります。

■歯磨きは歯ブラシのみで行なっている
歯ブラシだけの歯磨きでは、どんなにしっかり行なっても全体の6割程度しか汚れを取りきることができないと言われています。そして取りきれていない汚れはいずれ虫歯を作り出します。

虫歯にかかりにくくする対策法

歯科検診を受ける女性

虫歯にかかりにくくするためにまず大切なこととして、まず、口の中に虫歯菌の餌となる糖を残さないようにすることが大切です。甘いものを食べても、ダラダラと食べないようにする、寝る前には食べない、というようなことができていれば、虫歯になることはほとんどありません。

唾液をよく出すようにすることも大事です。ストレスを溜め込めない、鼻呼吸をするようにする、よく噛む、というようなことを意識し、お口の中が乾かないようにしましょう。

また、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ、デンタルフロスも使うようにすると、汚れ除去率が大幅にアップするので、オススメです。それだけでもずいぶん違います。

でも、それでもやはり蓄積した汚れというのは出てくるため、できれば3ヶ月〜半年に1度くらいは歯科医院で検診を受けて、お口の状態のチェックやクリーニングをしてもらい、虫歯予防についてのプロからのアドバイスを受けることをお勧めします。

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