子供が歯を痛がると、心配になってしまいますよね。歯が痛いと、「虫歯かな?」と思ってしまいますが、虫歯以外にも歯を痛がるケースというのはあります。
今回は、お子さんが歯を痛がる場合に考えられる原因と対処法についてご紹介します。
子供が歯を痛がる原因と対処法
虫歯
歯が痛い場合に最も疑われるのは、やはり虫歯です。ただし、虫歯だからといって必ずしも痛みが出るわけではなく、穴があいて神経に達した場合、もしくは神経に近い場合に痛みを感じるようになってきます。また、歯と歯の間に虫歯ができて、ものが詰まった場合にも痛みを感じることがあります。
<対処法>
虫歯の治療が必要です。神経に達している場合には、神経の治療が必要になります。
歯をぶつけた
歯を強くぶつけてしまった場合、見た目に異常がないようでも、打撲により歯の痛みを起こすことがあります。
<対処法>
レントゲンをとって、歯の状態を確認し、必要な治療を行います。打撲の場合、最初のうちは痛くても、だんだんと症状が落ち着く場合も多いため、経過観察を行います。
歯の生え変わり
乳歯から永久歯への生え変わりが近づくと、乳歯の歯根が吸収されて短くなり、噛むと痛みを感じたりすることがあります。
<対処法>
レントゲンを撮影し、必要に応じて抜歯を行うこともありますが、自然脱落することが多いので、食べる際には痛い歯をなるべく避けるようにしながら経過観察をしていきます。
歯茎の炎症
歯茎の炎症「歯肉炎」を起こしている場合、少し触るだけでも痛みを感じ、歯の痛みに感じられることもあります。
<対処法>
子供の歯肉炎のほとんどは、歯の周囲に溜まったプラークが原因で起こります。そのため、歯茎を刺激しないように優しくブラッシングを行うことで、数日で炎症が落ち着いてくることが多いです。
口内炎
口内炎がある場合にも歯の痛みを訴えることがあります。
<対処法>
口内炎は、1〜2週間程度で自然に治りますが、痛みが辛い場合には、歯科で塗り薬を処方してもらい、症状を和らげることが可能です。口内炎ができる時には、免疫力が弱っている、栄養状態が悪い場合も多いので、休養やバランスのとれた食事を摂ることも重要です。
このように、お子さんが歯の痛みを訴える場合の原因はいくつか考えられます。中には、早めに対処しないとさらに強い痛みが出てしまうこともあるため、お子さんが痛みを訴える時は、早めに歯科を受診するようにしましょう。